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追入れ鑿(のみ)の角打ち、面取りとは?

ノミには色々な種類が有ります。

左から『追入れのみ、洋のみ、内丸のみ、外丸のみ、向待ちのみ、厚のみ、薄のみ』他まだまだ沢山有ります。

上記のノミで内丸、外丸、向待ち以外のノミには「角打ち」、と「面取り」が皆有ります。下記写真中

 

一番左端が角打ちです。中央及び右端は面取り加工をしたノミです。

その違いはと言いますと、

角打ち:面取り加工する必要が無く、製造工程が少なくて済み、品質の割には安価に出来ます。使用するにはさほど問題無いのですが、個人的に面取りのノミより抵抗が有る為、気分的に掘りつらいと感じます。強度は面取りより有りますので、荒掘りには良いのでしょう。もちろん仕上げ掘りも出来ます。

 

面取り:角打ちの逆になります。製造工程が多くなる為コストの分、価格が上がります。

見た目も綺麗ですから高級品に加工されています。使用に関しては、掘る時のささりが良い面はあります。しかし薄い分、強度的に角打ちより弱い気がします。

価格は高くなりますが、ノミを一本一本毎に鋼を箱付け(中央と右のノミの鋼の付き方)して強度を保っているノミも有ります。

 

ちなみに左のノミは「複合材」と言う鋼を地金に張り合わせた材料で、型打ち鍛造し抜いて製作したものです。この時点で面取り加工をしているノミも有ります。

 

次回はノミの裏について(下記写真)・・・三つ裏、二つ裏とは何か?べた裏とは?

すり合わせとは何か?についてお話し致します。